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『待て、そして希望を持て!』

沖野元です。
私は子供のころから本が好きでした。
友達と遊ぶのと同じくらい好きだったんです。
小学生の時は読書クラブに入っていました。
その小学校では5年生になるとクラブに入ることができたのです。
そこで顧問の先生にある本を読むようにすすめられました。
渡されたその本は分厚くてずっしりと手に重たく感じたのを覚えています。
その本の題名は『巌窟王』。
「がんくつおう」と読みます。
作者はアレクサンドル・デュマ。
『モンテクリスト伯』と言った方がわかるかも知れません。
今までに読んだこともないような厚さの本に、小学生の私は
躊躇していましたが読み始めてすぐにそれは杞憂に終わりました。
とにかく面白くて一気に最後まで読んでしまいました。
そしていまだに心に残っている言葉が最後にどん底から這い上がった主人公が放った言葉でした。
『待て、そして希望を持て!』
この言葉は小さな私の心に強烈なインパクトを与え、それから
数十年たった現在もときに思い出す言葉となりました。
私は苦境に立った時にこの言葉を思い出し、こう思うのです。「よし!もう1回やってみよう!」と。
そして今、震災で心が折れそうなすべての人たちにこの言葉を届けたいと思います。
『待て、そして希望を持て!』