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まず驚かされたのが数十ページにも及ぶ問診表でした。これらすべてに記入し、検査のときに提出するのです。かなり細かいところ（例えば自分自身の過去から家族のことや、現在の仕事の環境まで）を聞かれました。最初はこれを聞いて何になるのかななどど思っていましたが、後になって自分自身の小さい頃からの生活環境がシックハウスと無縁ではないことがわかりました。シックハウスは急に起こったことではなく、過去からの積み重ねなんですね。ですから今回のことはきっかけに過ぎなかったということだと思います。

さて、北里について受付を済ませるとまず、健康診断をしました。基本的な内容で血液検査や尿検査などです。その後、シックハウスの検査をする部屋に入るのですが、ここが化学物質フリーの「クリーンルーム」といってすごいところなのです。まず専用の更衣室で専用の服に着替えるのですがそこに入る時点で２重の自動ドアを通って行きます。あらかじめ前日から石鹸、香水、ヘアスプレーなどをつける事を禁じられていました。そしてまったくの自然素材で作られた服（帽子まであります！）に着替えた後はシックハウスのビデオを見るよう指示されます。その時座ったイスも自然素材だそうです。とにかくクリーンルームの中はすべてが自然素材のものなのです。面白かったのはそのクリーンルーム内の先生やスタッフの方々も皆同じ服を着ていることで、何か別世界に来たようでした。

そしてビデオを見終わるといよいよ検査に入るのです。